安心安全に蓄える

【整然と並ぶタンク群】石油の供給が不安定になっても国民生活や経済に混乱が生じないよう、この巨大な原油タンクに石油は安全に備蓄されています。

タンク群1
タンク群2

原油タンク(ダブルデッキ型)

原油タンク(ダブルデッキ型)
  • タンク基礎は、サンドコンパクションパイル工法により地盤改良をしています。
  • 屋根は、雪の重みに対して十分な浮力と強度を有するダブルデッキ型の浮き屋根構造としています。
  • 浮き屋根式タンクは、液面に屋根が浮いた状態であり、石油の移送、温度変化による液面変化時に可燃性ガスの外部放出を抑える構造になっています。
  • 万一の発災に備えて、タンク上部14ヵ所にエアフォームチャンバー(泡消火設備)を取り付けています。
  • 直径82.5m、高さ24mのタンクを風圧から守るために、5段のウインドガーダーを装備しています。

一点係留ブイシステム

一点係留ブイシステム

海上に設置したブイに原油船を係留し、海底配管・マリンホースを経由して原油の荷役(受入れ、払出し)を行う設備です。

一点係留ブイシステム

一点係留ブイ(直径:約5m、高さ:約20m)

原油船を係留します。潮の流れや風の向きに応じて原油船が一点係留ブイを中心として360度回転できるようになっています。ブイの内部は空間になっていて、その浮力で海上に浮いています。

ジャンパーホース

海底配管と一点係留ブイシステムをつなぐ緩衝用ホースです。

フルイドスイベル

原油船の向きに合わせて、サブマリンホースを回転させます。

係留ベース

沖合1.9km、水深45mの海底にあり、一点係留ブイやフルイドスイベルの土台となるものです。

係留索

原油船を一点係留ブイに繋ぐ太いロープです。

設備概要

主要設備

貯油施設 原油タンク 113,000kl×30基
操油施設 原油ポンプ 4台

警備設備

侵入警戒設備 カメラ・センサー 等

用役施設

蒸気設備 ボイラー 5基
工業用水設備 受水槽
空気設備 コンプレッサー 2台
燃料設備 燃料タンク 2基(A重油)

公害防止施設

含油排水処理設備 一式
生活排水処理設備 一式
不含油排水設備 ガードベースン

電気設備

受変電設備 特高変電所
配電設備 第1~4電気室
陸上給電連絡盤室
非常用発電機 1台

海域施設

一点係留ブイシステム 一式
SBM作業兼オイルフェンス展張兼消防船 1隻
油回収兼消防船 1隻
油回収バージ 1隻

安全防災施設

防消火設備 消火ポンプ 2台
泡消火設備 一式
消防自動車 3台
保安防災設備 油漏洩検知装置、自動通報設備 等

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